編隊美

またまた間が空いてしまいました。慌ただしくしていて、
何だかまだ水曜日くらいの気持ちですが、もう週末なのですね……。
2011年、始まったばかり、とうっかり安心(?)しているうちに、
気づいたらもう年末になっていそうで怖いです(笑)。


今週一週間、なぜか映像と共にずっと頭を流れていた曲が、
相変わらずの話題で恐縮ですが(……でも、きっと暫く続きます)、
V6「サンダーバード」。
映像とセットで頭に浮かぶことが多いV6の曲の中でも、
特に強く、踊りの映像と結びついている曲の一つです。



で、次に裏ブログを書くときは、「目に訴えかける美しさ」についてを
書こうかな、と思っていましたので、そのままその話題で。



実は、個人的に、視覚に訴えかける舞台上の美しさの代表が、
踊りなどに見る隊形(?)の美なのですね。
限られた空間の中で、人と人とが絶妙な配置で存在する時の、
見ていてなんとも気持ちの良いあの感じです。


踊りをする方は、「あ、この配置のバランス素敵」と感じる
あの感覚が、お分かりになるかと思いますが、
「いや、どうもそういう感覚は分からない」という方も、
例えば、携帯などのデザインを見て、気に入ったものがあれば、
「あ、これ、いいな」と思うことがありますでしょう。
あの感じと似ている、と言えば分かりやすいでしょうか。


城や神社などの古い立派な建物を、美しいと感じるのも、
やはり形や配置のバランスが、絶妙だからだと思います。


その絶妙な配置バランスが、変化して動き続けているのが、
舞台上に見る人の配置の美。


舞台役者も、踊り手と同様、「空間バランス」の感覚を養う訓練をします。
ですから、お話の流れの中で、何気なく舞台上を動いているように見えても、
実は、観客からの見え方のバランスを考えた、
計算された移動だったりすることがあるのですね。
(「職人」役者たちは、冷静に他の役者との位置関係を図りつつ、
まったく自分とは別の人物を、感情的に演じたりしているわけです。)



話題戻りまして、「サンダーバード」。
コンサートに行った経験がありませんので、映像で見る限りなのですが、
この曲、なんといいますか、もうこの「隊形美」というか、配置の形体の美しさが、
万華鏡のようにくるくると形を変えて、歌の間中続く、という感じですよね。
特に、



  一人じゃハーモニー描けない……



という坂本さんのソロ部分から、サビ部分が一段落つく、



  それは共鳴と言うバイブレーション
  My name is Thunderbird いつも君の Thunderbird



という辺りまで、これでもか、というくらい鮮やか。見事の一言です。
振付も素敵で、また踊りながらの移行が憎らしいほどスムーズ。
個人的には、



  一人じゃ……



のところ、歌っている坂本さんを、
踊っている他の五人が、円形に囲みますでしょう。あの部分、
歌詞の意味とも絶妙に合っていてゾクゾクしますし、その後の、



  そうさヒーローになれる……



部分の形。「鳥だけに編隊型?」と思わせる、あのV字いいですね。
移行も鮮やか。


それから、なぜかこの曲は、坂本さんと森田さんが
交互に前後に入れ替わる感じがやけに印象的です。
坂本さんのソロが終わり、



  風の中にほら……



部分で、スっと森田さんが坂本さんの前に立つ、一瞬のあの感じとか、
その後、全体が、美しく坂本さんを起点としたV字編隊に変わり、
そのV字の中心に、今度は森田さんがいる感じとか、
何とも言えなく良いのですね。
PVの映像で、その



  そうさヒーローに……



部分のV字編隊形のあたり、坂本さんの後ろに、
森田さんの姿が、ちらりと見えるところがありますでしょう。
あの構図を考えついた人は凄いですね。
なんだか、一つだけでなく、色々な意味で良いんですもの。
歌と物語の内容とか、演者の人間関係とか、
踊りやスタイルのバランスとか、とにかく全てに絶妙に合っている感じ。
敬服の他、何もありません……。



……と、いつの間にか、マニアックな視点から細かくV6を観察する、
という記録になっているような……。大丈夫でしょうか。


呆れられている気もしますので、そろそろ止めておきます(笑)。


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