十月雑記

気付けば、しっかり隔週更新です(苦笑)。9月は、いつも以上に
まともにパソコンの前に座ることが少なかったのです……。


で、前回の書き込みを見ましたら、残暑が厳しい、などと書いてあって、
驚いてしまいました。今はもう、すっかり秋ですね。
皆さんはいかがお過ごしですか?



そういえば、近頃、「竹下通り」という場所を、比較的朝早くに
通ることがあります。若者や観光客でごった返している
有名な様子とは異なり、朝日が真正面から射す中を、
会社勤めの人々に交じり黙々と歩く訳ですが、その感じが
公演が始まる前の舞台をうろつく時の感じと重なります。


本来観客がいるべき場所が、静まり返った空間になっているのは、
中々にミステリアス。しかも、数時間後には人がやってくる、
という匂いが、がらんとした空気の中に漂っているのですね。
それとどこか似た雰囲気が、朝の原宿にはある気がします。


今時の若者文化の中心というイメージの場所ですが、「奉納**神社」
などという旗(?)が、通りの街灯にちゃんとかかっていたりして、
中々に不思議。で、神妙で涼やかな気持ちになって、ついでに
ふと最寄りの神社に立ち寄り、お参りなどもしてしまいます(笑)。



用事をすませて帰る昼頃には、いわゆる「竹下通り」に
なっているのですが、その雰囲気の違いを体験するのも、
中々面白いのですよね。決まったイメージがある場所の、
まったく異なる様子を見ると、少し不思議な気持ちになります。


そんな感覚を気軽に味わいたい方は、ぜひ朝方の原宿にお出かけ下さい(笑)。



さて、慌ただしく過ごす日々ですが、やはり気になるのは政治のこと。
個人的にはですが、いつの間にか今の内閣は、「なんだか不気味」
という印象に変わっているのですよね……。


前首相は、何をしても何を言っても、とにかく全て自分の為という
大目的が透けて見えるよう、と感じましたが、
今は、何もかもが全て微妙に不透明、という印象があります。
さらに、前政権時は全てが滞ったままでしたが、
現在は、明確な「国作り」・「復興計画」のビジョンは曖昧なまま、
物事が動き出してしまっているようで、それも、とても不気味。


前首相は、手綱を握るどころか、馬車に馬を繋ぐことすら
していなかったけれど、現首相は、とりあえず馬を繋ぎ、馬車に乗り、
けれども手綱を握らないまま馬を好き勝手に走らせようとしている、
という感じ。見方によっては、より危険なのではないかしら……。
静かに、でも確実に坂道を転げ落ちているかのよう。



また、先週、国会中継を少しだけ見た時に恐ろしく感じたのは、
自民党議員と閣僚とのやり取りで、完全に「実」と「立場」とが
逆転していたこと。実が野党で、虚が与党、ですね。


かつて自民政権の時は、野党質問者の側が訳の分からない事を喚き、
与党側がそれを適度にあしらっている、という様子でしたが、
今は、訳の分からない側が国政を担う「与党」なのですね。
閣僚たちが、自らのすべき仕事のいろはの、「い」を行ったことを、
あたかも大仕事をやり遂げたかのように話す様を見て、ついイライラ。


現与党(民主党)は、やることなすこと全てが、「もっともらしく、
ままごと・まねごとをしているだけ」という印象があり、見ていると
何となく「生徒会活動」という言葉が頭に浮んでしまいます。
言動・考え方が、根本的に子供っぽい、のですよね……。
国を動かさねばならない人々ですのにね……。



そして、メディアも相変わらずといったところ、と感じます。
公共放送のニュースでは、なぜか自民党の質問部分は報道しないのですね。
少しでも中継を見ていたものの目から見ますと、
最も的確な、有意義なポイントだったと思うことが、
ニュース報道から、すぽん、と抜け落ちていることが殆ど。


自民党が万事良いとは決して思わないけれど、やはり、有能な政治家を
多く有するのが自民党、と思います。この状況下ですら、有能な
「政治の専門家」たちの存在を無視してしまうマスメディアの頑なさは、
とにかく奇妙。そして愚か。今は、むしろ専門家を積極的に後押しして、
第一線で働いて貰うよう働きかける時期と思うのですけれど……。



でも、それと同時にですね、自民党内に、国民に強くアピール
するような自浄作用?が働いているように見えないことも不思議です。
で、何となく、個人的には、今、国政が滞っている原因は、実は
自民党にあるのではないかしら、という気もしてくるのですね。


目立って報道はされていませんが、自民党も新しい執行部に変わった
のですよね。でも党一丸となって政権を取りかえし、国を立て直そう
という腹からの意志が、力強く伝わってこない気がするのです。
そして、自民党側のそういう変化なしに、国政が劇的に変わるとは
思えませんもの。うまく説明できませんけれど……。


……と、愚痴になってきましたので、もう止めておきます(苦笑)。




ええと、話題変わりまして、先月の出来事についてを少々……。
実はですね、仕事の合間に、なんとV6のコンサートに行ってきたのです。
初めてのことで随分緊張しました(笑)が、とても興味深い体験でした。


まず感じたことは「アイドルという存在は凄いな」、ということ。
大変だな、と、見事だな、の両方の意味での「凄い」です。


これは、日本の舞台の世界を眺めるようになってからしみじみ
感じていることと重なりますが、日本の観客は「人につく」という事と、
「アイドル」という存在の特異さを、改めて実感してきました。



ええとですね、例えば、私が訓練を受けた英国演劇の世界では、
観客が舞台上の人間に求めるものは、役者そのものではなくて、
技だったと思います。


で、役者は、その「技」の中で、いろいろと曝け出すわけです。
勿論、役柄として、だから、曝け出す何かは、役者自身の直の投影では
ありませんが、それでも自分自身ではないからこそ、舞台の上では、
ほぼ100%生身の存在となるのですね。故に、観客が舞台上に
見るものも、役者の「生身の(?)技」というわけ。



が、今回、コンサートのステージ上に見たものは、
とても不思議な、完璧な「像」で、見事な「アイドル」なのですね。
初めから終わりまで、そのイメージは、崩れることがない感じ。


それもそのはず。お客さんは、彼らの存在を慈しみ、
その姿を見に来ているのですものね。コンサートという場に行ってみて、
その存在の特別さと、ファンとの関係を、少しだけ体感。
まさに、百聞は一見にしかず、ですね。


そして、上手く言えませんが、三宅さんの「悲しいほどにアイドル」
という哀愁に満ちた前向きなソロの歌が、
なぜか、やけにしみじみ心に響きました。
悲しいほどにアイドル……なるほど、と。



しかし、完璧な「アイドル」像を貫く、ということも、技といえば技。
アイドル職人というのは、そういう意味でも合っているのだな、と
妙に納得してしまいました。



が、ですね。実のところ、初めてのことに緊張し、必死に雰囲気を
解釈(?)しているうちに、今一つ、よく分からないまま、
コンサートは終わってしまったのでした(笑)。


で、ですね。姉の苦心の甲斐あって、今月、もう一回、コンサートに
行けることになっています。一安心です。ので、次回は、緊張せず、
じっくり楽しんでこようと思っています。ふふふ。



などと、よく訳の分からない事を並べ立てたところで、
今回もこっそりと書き逃げをしようと思います。


あれも書こう、これも書こうと思い続けていたはずが、
結局、文章にしてみますと、今回、何を書きたかったのか
ちっともわかりません(笑)。……ごめんなさい!



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