錯覚

この裏ブログをほったらかして既に四ヶ月が経とうとしています(笑)。


皆さんはいかがお過ごしでしょうか?(って、今でも
この裏ブログを見ていてくれる人などいるのかしら(苦笑)。)



相変わらず、日々様々に様々なことを思い散らかして(?)おり、
色々書き留めておきたいなあ、と考えてはいるのですが、
近頃、それを言葉にまとめる時間的余裕が無いのですね。
時間に追われるって辛いなあ・・・。ああ、やだやだ。



前回に記事をアップしたのは、冬季オリンピックの頃ですか……。
と、前回の記事を読み返して、心に蘇ってきました。
フィギュアスケートの浅田選手、きちんと勝ち取るべきものを
勝ち取りましたね。ああ、これが、この選手がその手に掴みとるために
戦ってきたものなのだなあ、と、とても心を動かされたのを思い出します。
目には見えないものですが、最も力強く価値のあるもので、
本当の意味で真の勝利を掴んだな、と。……色々な意味でもね。


今季(来季?)は休養だそうですが
ゆっくりと有意義な時を過ごして欲しいですよね。


……ただ、個人的には引退には反対かなあ(笑)。
だって、単純に、引退を決めきれない時点で、競技そのものから
まだ引退はしたくないはずですもの。きっと競技を続ける
明確な目標が思いつかないだけなのですよね。
あれほどのレベルの選手ならば、やはり分かりやすい目標は
オリンピックだと思うのですが、たぶん浅田選手の精神は
もうとっくにそのレベルを超えてしまいましたものね。



ので、個人的には、記録上も完璧な8トリプル(?)を達成してほしいです。
あとは、浅田選手にフリーの演技で表現してほしいとずっと思い続けているのが、
四元素。水、風、土、火ですね。もちろん、一つのプログラムの中で。
こういった自然の現象をフィギュアという競技で表現できるのは、
浅田選手しかいないと思っているので、想像しただけで
ワクワクを通り越しゾクゾクします。


で、浅田選手には、「鐘」や「ピアノ協奏曲」を越えるその名プログラムを
演じきってもらい、自らが希有な存在であることを名実ともに証明してもらい、
きちんと生きた伝説となった上で、ついでに世界最高得点も更新してから
引退して欲しいです(笑)。って、ファンの身勝手な欲望ですね(苦笑)。



冗談(半分本気)はともかくですね、もし引退を決めきれていないのなら、
お休みの間、例えば、エキシビションプログラムも3A入り構成、くらいの
現役率を保っていたほうが吉とでる気が、個人的にはしてしまいます。


勿論、素人の浅はかな意見なのだけど、とにかく、今が一番、浅田選手にとって
油ののった良い時期だと感じているので、その熟成期を無駄にしてしまっては
本当はもったいないのですよね……。みなさんはどう思われますか?



さて、ところで今回、「ああ、早く台本を終わらせねば」と焦る心を
押し殺しつつ(苦笑)こうしてPCに向かっている理由はですね、
やはり気に入りのスポーツについて思うところを書いておきたかったからです。


ずばりサッカーですね。……ちなみに、今回、本田選手のファンの方々には
面白くない内容となる気がしますので、ご注意を。


サッカーはウン十年のキャリアでファンですが、ワールドカップが始まり、
あまり見れてはいませんが、日本代表は、ファンが思い描いたようには
いっていないようですね。で、先日、早送り再生で試合の録画を見つつ(苦笑)
ひしひしと感じたことが、「ああ、やっぱり」。



人は奇跡を夢見るけれど、奇跡を起こすためには、やはりきちんとした
土台がなければいけないのですね。……何といいますか、この場合は、
集団としての存在の仕方の意志といいますか、集団が共有すべき
地に足のついた現実的哲学といいますか。ですが、どうも男子代表には
この「土台」がないなあ、と思い続けてはや数年。試合の様子も、それが
きれいに体現されているようで、悲しいけれども、「ああ、納得」でした。



実はですね、個人的に、代表サッカー選手として、やっかい、と思い続けている
存在が本田選手です。もちろん人柄云々の話ではなく、……ええと、
何といいますか、彼は特殊な能力の持ち主だと思うのですね。ですが、
決してトップレベルのサッカー選手ではない、と思っています。


また感覚的な話になってしまいますが、世の中には、「意志の力」といいますか、
「念の力」といいますかが、とても強い人々がいますね。こういう人々の「念」は、
他者に対して目を見張るほどの影響力を持つことがあって、周囲の人々が
知らず知らずのうちにその人の「思いこみ」に巻き込まれてしまうことがあります。


で、個人的には、本田選手に人並みはずれた能力というものがあるならば、
それは、サッカーの才能というよりも、この能力だと考えています。


大変残念なのは、この能力の強さに、競技そのものの能力が比例していないと
思しきこと。また、さらにやっかいなことに、彼は、強い意志の力で、
誰か他の優れた人の能力を自分のものだと信じ込む(錯覚する)ことも
出来るのだと思うのですね。意図的にせよ無意識にせよ、です。そして、
「そのように」振る舞えるわけですが、その力強い錯覚に周囲も巻き込まれ、
そうと信じてしまうのだと思います。



が、彼の実際のプレー能力は、そのレベルには無い訳です。所詮は
「錯覚」に過ぎないわけですから。



が、周囲は、彼が、彼の実際持っている以上の能力を持っていると「錯覚」
していて、そのように扱う訳です。で、実際の試合で、あれ?うまくいかない、
なぜだ?となる。そのギャップが、チームに何ともいえない歪みを生みだしている、
ようにこの目には写るのですね。(もちろん、試合を見ている限りですけれど(苦笑))


で、その「なぜだ?」の理由を、これまで男子代表は「選手個々人の
調子の善し悪し」だけで片付けようとしてきた、と。停滞する訳です。


(ただし、本田選手は、たぶん、その恐ろしいほどの「意志の力」で、
ワンチャンスを呼び込める人ではあるのよね・・・。そして、そのワンチャンスでは、
自分が思い描いたヒーローのように動くこともできてしまうのかもしれません。
なので、人々は彼を計りきれず、期待してしまうのよ。意志の力ってすごいのですよね。)



そういう人物を内包した集団は、良くも悪くも、
その人一人に全てを引きずられ、その人の主観に支配され、
現実を見誤いがちになってしまうのですが……そうなっていますね。


そして、もっと怖いのは、「彼がその人物になれると思い込む、その
対象となる才能の持ち主」が潰れてしまうかもしれないことです。


今(たぶん、けっこう前から)、本田選手がサッカー選手として
「自分自身とすり替えている」のが、香川選手なのでしょうね。
お互いに影響しあう、とは異なるレベルで、ふと「自らのプレーそのもの」を
本田選手の動きの中にみて、ぞっとしたことが、もしかして少なからず
あるのではないかしら、と想像します。


だって、ごくごく冷静に考えると、このチームの中で、本田選手は一貫して
奇妙な存在です。いつからか、本来、香川選手のいるべき位置にいて、
香川選手の担うべき役割を担っているのですもの。
しかも、その集団の中には香川選手本人がいるのに。



色々省略しますが、故に、本田選手が活躍できるレベルで試合を
していては光明は見えず、香川選手が伸び伸びとプレイできるレベルで
試合が出来てはじめて、光明は見えてくる気がします。


なので、こと香川選手本人が、残酷なようだけど、もう一度、
本田選手という選手を色眼鏡や思いこみなしで、純粋なサッカー選手の
能力だけで判断してみることが重要なのではないかしら。こと、試合中に。
案外、なぜこの人が、他の能力のある選手たちを差し置いて
その場にいるのかが不思議にすら思えてくるのではないかしらね。


そして、自らの本能が感じるように「わがまま」にプレイしてみてはどうかしら。
そのためには、もしかして本田選手を自らのゲーム・プレイの組立の中に含めない、
ということも必要となってくるのかもしれません。本田選手にボールが渡った時点で、
プレイや流れは否応なく本田選手の能力レベルまで引き落とされてしまいますものね。



香川選手が、本田選手を自らと同じ種類の能力を持つ選手と見誤ることは、
日本にとっては凶。頼ったり、対等にイメージを共有していると錯覚しては
落とし穴に落ちてしまう気がします。たぶん本田選手の能力の種類では
香川選手の感覚・イメージを理解出来てはいないはず。ただ、
出来ていると「振る舞う」ことができるだけ、とこの目には映ります。


嫌な言い方だけれど、香川選手が決して本田選手の「意志の力」に付け入る
隙を与えないこと、自分も強い意志の力を持つことが多分、吉なのですよね。



肌でプレイの質の変化を理解し本能で高いプレーレベルに反応する選手が
今の代表には少なからずいるはずですし、チームそのものの奇妙な歯車の
ずれに違和感を感じている人もいるはずなのですよね。むしろ本田選手の
レベルに合わせては調子が狂う選手の方が実は多いのではないかしら……。



ただ、問題は監督。オシム前監督や女子の佐々木監督とは異なり、
あまり頭のいい人のようには見えませんもの。これからも、本田選手に
本田選手の能力に見合わない役割を与え続けるのでしょうね。



何事も適材適所。能力の種類や質を見誤ることは悲劇の始まり。
本田選手には、本来、本田選手が素のままで活躍できる場があるはず
なのです。この目に一つ明らかなのは、それが今、彼がいるべき場所でも、
彼が今担っている役割でもない、ということです。(随分前からね)


そこに、まずは場と役割を奇妙に奪われている香川選手が気づき、
自らの能力を信じて、毅然と自らの立ち位置をプレーで主張することが
(この際、プレイの中では実際のポジションなど無視すればいいのです)
この集団を正常な状態に戻す唯一の道と思うのですね。そして、
その正常化を、このW杯の試合で実践できれば、それは日本のサッカーにとって
ものすごく良い夜明けになるのではないかしらね。


そうすることで、本田選手も、本田選手本来の輝き(それがなにであれ)を
取り戻すことができる気がします。



などと、勝手なことをつらつらと書き綴っているうちに、
そろそろ最後の(?!)試合が始まってしまうのではないかしら。


ああ、もう今日は台本を仕上げることを潔く諦め、このまま
寝てしまおうと思います。明日、肝心の試合は多分見ることが
出来ないのですけれど、期待半分、不安半分の気持ちのまま、
いつものように書き逃げを(笑)。


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