Linkman, he is

相変わらず、香川選手所属チームの集団の話です。


現監督のサッカーは面白くないと言われて久しい
気がいたしますし、前監督が、イングランド
気持ちのいいチームを順当に作り上げているのを、
横目で見なければならない同チームのファンとしては
やるせない気持ちになってしまいがちの今日この頃。



ただ、本来、現監督がやろうとしているスタイルは
「サッカー小僧」と言われるような人々にとって、
参加するのがわくわくするような楽しいものになる
可能性があるのかもしれないですね。
監督の頭の中にあるものが、きちんと実践用に
応用変換された上で、ピッチ上で実現できれば、
ですけれど。


机上の論理を実践で応用するためには、本当は、
机上の計算上は無駄と思えるような、現場での
細かい微調整が多分必要になってくるのですよね。


監督はもしかして選手としての経験が少なく、
その辺りの、現場の微妙な肌感覚が、実は
よくわからないのかもしれません。故に、
そこを制限してしまい、選手と自分の首を、
気づかないまま同時に締めているような。



個人的には、香川選手が、監督の頭の中を
ピッチ上用に応用変換するプロジェクターのような
存在になれるのではないかな、と思っています。
同選手は、戦術上リンクマンとして作用する
云々と言われるのをよく見ますけれど、
監督の頭の中と、ピッチ上の現実(=選手たち)を
繋ぐLinkmanも兼ねる存在、という感じ。


そういう存在になるためには、同選手特有の
視野や創造性や独創性が必要ですし、何よりも、
監督自身が本当は、同選手に、その能力を生かして、
楽しそうに集団を操りつつ、誰にも想像できないような
奇想天外な魔法のようなサッカーを、生き生きと
やってもらいたいのではないかなあ、と
センチメンタルに、夢見がちに思うこの頃です。



……指揮官としての現監督の本質も、案外単純に
女性的で夢見がち、なのかもしれないですもの(笑)。



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