あともう少し

相変わらずの話題です(笑)。


先日の香川選手所属チームの試合、本人には
もどかしい内容だったかもしれませんが、個人的には、
チームが、今やろうとしていることが、色々な意味で
目に見える形になった意味深い試合と思っています。


で、その「目に見えるようになったもの」を、観る側が
どう捉えるかで評価としては変わってくるでしょうか。



香川選手に関して言えば、ピッチ上で他の選手とは
若干違う立ち位置で戦っていると思っていますが、
「試合に入っていない」と「試合を内側から俯瞰する」では、
表層の見え方は一緒でも、質は全く違うと思うのですね。
で、個人的には後者だと思っていますので、
全く心配はしていません。


どこに突破口を見いだして、それが
いつになるか、だけの問題、と言いますか。



ただ、今回の試合の同選手の動きを評価するメディアも
あったらしいことは、大きな一歩だと思うのですよね。
個人的に重要と考えている、集団内の序列というものは、
周囲からの評価を受けて決まっていく部分もあるので、
この一歩は、とても大きいと思います。


そのうち、現地のいずれかの新聞などで、香川選手の
地味な「活躍」と立ち位置と存在価値を指摘する
記事などが出てきたりしたらしめたもの。



もちろん、目に見える成果がない中で、いつまでも
チャンスを貰い続けられるわけではないのでしょうが、
ただ、様々なことがうまく回り出すまで、
本当にあともう少しだと思うのです。
何よりも監督がその辺り、あともう少し、というのは
わかっていそうな気もしますし、ぜひ、一歩一歩
迷わずに進んでいって欲しいです。


……今や、私の目には、監督のピッチ上の参謀として、
二人三脚で若いチームを育てていっているような
奇妙な印象すら出てきましたけれど、贔屓目かしら(笑)



評価という点のみで考えれば、
大きな試合でパッと華やかな大活躍をすれば、
確かに周囲の評価はパッと上がると思うのですが、
同時に、それだけでは覆りやすいのだと思うのですね。


こうやって評価されにくい地味な試合を
コンスタントに続けていく中で、じわじわと
上がっていく周囲の評価というものは、
確固とした不動の評価へと繋がってくのだと思います。
そして、同選手の年齢的に相応しいのは、
多分そういう類の評価ですものね。



それと、よく日本のメディアが、海外で活躍する
選手たちを比べて、ああだこうだというのを
目にするけれど、相変わらず大変ナンセンス(苦笑)。


皆がそれぞれに、それぞれの場所で挑戦してるわけで、
香川選手も、他の誰でもなく、自らがいる場所で、
自らの才能と向き合い、冷静に、果敢に、地道に
戦っていると思うのですね。どんな形であれ、
自らを知り、的確な方向に努力をすれば、
いずれ正しい形で報われるものですし。
個人的には、いい選手に脱皮中だなあ、と
相変わらずワクワクして見ています。


と、応援する側としても、自らの目を信じてですね、
地味にこっそり応援を続けていきたいと思います(笑)。



そういえば、こんな言葉を思い出しましたので、
書いておこうかな、と:



  A very little key will open a very heavy door.


             Charles Dickens



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